#001「知らない誰かと話す、ということ」

2026年現在、生成AIがものすごいことになっていますね。

私も2024年に、「AIってどんな感じなんだろう?」と思って、いろいろ触ってみたことがあります。
きっかけは、とある有名漫画家がChatGPTに愚痴を聞いてもらいながら仕事をしている動画でした。

まるで人間と会話しているかのようなやり取りに、心底驚いたのを覚えています。

AIとはいえ、「知らない誰か」といきなり会話をするのって、ちょっとドキドキしますよね。

——そういえば、これに似た経験をしたことがあります。

インターネットインフラがまだまだ脆弱だった頃。
通信モデムが「28.8kbpsですごく速くなった!」なんて言っていた時代の話です。

当時、「メール交換でつながろう」みたいなブームがあって、どこかのコミュニティに登録しました。
今だと「出会い系か?」とか言われそうですが、いわゆる「ペンパル(古!)」ですね。わりとお堅いです。

初めて届いたメール。
期待と不安が入り混じった、なんとも非現実的な感覚でした。

何通かやり取りを重ねて、少しずつ打ち解けてきた頃。
ある日、突然返信が来なくなりました。

こうなるともう、こちらはパニックです。
「何かやってしまったのか?」
「何がまずかったんだろう?」

顔も名前も知らない相手。
どんな人なのか、本当のところは何もわからない。

答えの出ないまま、数日間、悶々と過ごしました。

そしてある日、何の前触れもなく返信が届きます。

「急に仕事が忙しくなって、返信できなかった」

——なんだ、そういうことか。
嫌われたわけじゃなかったんだ。

ほっとした私は、気が緩んでしまったのかもしれません。

その後、つい調子に乗って、普段は身近な友人にしか話さないような
「ちょっと不思議な体験話」を送ってしまいました。

結果は——完全にシャットアウト。

今考えれば当然ですよね。
顔も知らない相手から「実は私、こんな体験したことあるよ…」なんて話をされたら、ドン引きです。
危ないやつ認定です。

落ち込みすぎて、そのコミュニティは辞めました。

インターネットは、知らない誰かとつながれる素晴らしいもの。
それは間違いありません。

でも同時に、「知らない誰か」との距離感には、思っている以上に神経を使う。

これは、グローバルな価値観が広がった今の時代でも——
いや、ペンパルの時代から変わっていない「本質」なのかもしれません。

——

初めての投稿を読んでくださって、ありがとうございました。

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